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黒5切りリーチの各種危険度
今日もリクエストがあったネタを。

黒5が宣言牌のリーチについて周りの牌の切り順(例えば1を切ってる場合とか、3を切ってる場合)によって、牌の危険度がどう変わるか、というテーマです。

まずは基礎的な部分として、単純に「宣言牌が黒5」の条件のみでやってみます。

集計対象は昨日と同じで、全リーチを対象に、黒5が宣言牌という条件付きで、ある牌が待ちである回数をカウントして、割り算して確率をもとめます。

数牌27種それぞれについて、
・宣言牌の黒5と同色か他色か
・牌の種類(1~9牌)
・筋区分
で分類してカウントしていきます。

↓結果がこちら。
170322-01.png
・他色両筋28の危険度が低い
打5mの後に5p切りリーチに対する2m8mです。
わざわざ愚形の135mから一向聴でカン2m決め打ちされるのは少なかろうと。

・同色両筋28牌の危険度がかなり高い。
牌譜解析の仕様で、リーチ宣言前に既に両筋になっているケースがここに入ります。
つまりリーチ以前に5を切っていて、さらにリーチ宣言牌が5のケースです。(対子落とし)
危険度が上がる理由は今のところ推測だけですが、
使いやすい上に赤受けもある5の牌がわざわざ対子落としされるというレアケースにおいては実際に28があたりになってる形(1355)になってることが多いとかそんなところでしょうか。

・裏筋の19は他色19と危険度に差はない。
5が宣言牌まで引っ張られるのはそんなにレアケースではないので、いろんな形が考えられるとかそんなところでしょうか。

・またぎの片無筋37は序盤リーチなら危険度微減、終盤リーチなら危険度微増。
早いリーチなら455とかになってるケースがそんなに多くなく、終盤は逆にそうなってるケースが増えるということかな。
戦術に大きな影響を与えるかと言えばたぶんそんなでもないとは思いますが。

・またぎの両無筋46も同様に序盤リーチなら危険度微減、終盤リーチなら危険度微増。
理由は多分片無筋37と似たようなものでしょう。

ついでに宣言牌赤5についても同様に調べました。
170322-02.png
・裏筋19の危険度がやや上がる
23赤5のケースが多かろうと。

・片無筋37の危険度がかなり下がる。
これは今となってはかなり有名な話ですね。

・46牌(片無筋、両無筋両方)の危険度もかなり下がる。
これも5のまわりの待ちになりにくいと。
両無筋については問題ないですが、
片無筋の方は現物になってるのが1なのか7なのかでだいぶ話は変わってくる気はしますが、それは今後の課題(近いうちにすると思う)ということで。

・他色の危険度が全体的に上がる。
同色3467の危険度が下がるので、相対的に他色の方が待ちになりやすいということでしょう。


今日はこんなところで。
序盤1切り立直の4の危険度
今日はリクエストがあったネタをやります。

1が序盤(特に1巡目)に切ってある立直に対して、4の牌(片無筋)の危険度が通常より下がるのではないかという仮説です。

確か山読みに関する研究で私はまだやってないですけど、序盤に1を切ってる他家が4を持ってる枚数は1を切ってない時より多いという研究をどこかで見たことがあるような気がします。
立直者が4を持ってるということは単純な両面には当たりづらいので、危険度が下がるのではないか、という仮説です。

これは新しくて面白い仮説なので、牌譜解析で調べてみます。

検索条件は次の通りです。
・立直者がn巡目に1(9)を切ってる。(複数枚の1(9)を切ってる場合は切った巡目のうち一番早い巡目をnとする。)
・立直者が4(6)と7(3)を切ってない。
・立直が先制か追っかけかは問わない。(全ての立直を集計対象にする。)
・立直巡目(切った牌の枚数ベースの巡目)別で分類する。
・立直がかけられたとき(立直成立かどうかは問わない。)に分母に+1、4(6)が待ちに含まれるとき分子に+1とカウントする。
・1回の立直に対して1m9m1p9p1s9sの6パターンをチェックする。

↓結果がこちら。
170321-01.png

同じ行(リーチ巡目)で異なる列(1切りの巡目)を比較すると、巡目が遅いリーチの時はほとんど変わらないように見えます。
もし仮説通りに危険度が下がったら面白いなぁと思ってたのですが、残念です。

おそらく、4をリーチ者が持ってるので、シャボに当たる可能性はむしろ高まる、ということと、
4の牌は使いやすいので、34556とかの複合系や亜両面ノベタンには当たり得るということかなーと推測しています。

ただ、ほかに面白いところがあります。
・1切りダブリーに4はかなり通りやすい。(危険度2.8%)
カンチャンには手役がらみ以外でほぼ当たらない(135からは通常5が切られる)ためでしょう。ダブリーは愚形の割合が多いというのが確かあった気がするので、愚形のうちカンチャンが否定されるのは大きそうです。
生牌1枚持ち字牌の1巡目の危険度が2%~3%なので、ほぼ同じくらいの放銃率になっています。
もし、4が対子とかなら、放銃率がほとんど字牌と変わらない+放銃時打点が一般的に字牌の方が高い+安牌水増しができる、の3点セットで、4切りが有力になるかもしれません。
これは(自分の中では)新しいなぁ。おそらくこの事実を知ってる人はそんなに多くないんじゃないかなぁ。

ダブリーに限らず早いリーチなら1切りの4の危険度は下がるようです。


・1が宣言牌の早いリーチは4の危険度が下がる。(おおむね4巡目までのリーチに対して。早ければ早いほど危険度低下が大きい。)
1巡目1切りより宣言牌まで1が引っ張られたということは156の形であることは少ないだろう、ということだと思います。


必ずしも望んでいた結果にはなりませんでしたが、収穫ゼロではなかったのでよしとしましょう。
国士模様の聴牌率2
最近、国士へ放銃した痛みが忘れられず、国士ってなんとか回避できないものかと考えてる今日この頃。


しばらく前に、捨て牌的に国士模様者がいるときの聴牌率を取りました。

国士模様の聴牌率と危険度

国士模様の定義を
1・対象者が非リーチ0副露である。
2・対象者の6巡目までの捨て牌がすべて2~8牌である。(7巡目以降の捨て牌については見ないものとする)
3・場に4枚枯れのヤオ九牌がない。

としたときの聴牌確率を見ているわけですが、

染め手と同じようにヤオ九牌が余ったら聴牌かもしれない、という読みはあるかと思います。

というわけで、染め手模様者が切っているヤオ九牌の枚数で分類して、再度調べてみます。

聴牌率(国士かどうかは問わない。)
170308-01.png

国士聴牌が入ってる確率
170308-02.png

聴牌時、国士になってる割合
170308-03.png

ヤオ九牌が余ってない(0枚)のときと、ヤオ九牌が余ってる時(1枚とか2枚)を比較して、わずかに国士の聴牌が入ってる確率は上がってるように見えますが、差が小さくて微妙ですね。ちょっと期待外れ。

国士聴牌割合が中盤で低くなってるので、
国士模様の定義自体がわりとてきとうで、国士じゃないケースもかなり入ってるのだろうなぁとは推測されます。

染め手模様の定義もそうだけど、国士だと断定できる捨て牌として、なんかバシッとしたいい定義がないものですかねぇ。

あとは、他家の挙動(特に立直者がいるかどうか)も全く無視してるので、立直に対してベタ降りしてるのも入っててびみょうなデータになってる感じです。

今日はあまり良い結果は得られなかったけど、そんな日もあるよね。
そろそろめんどくさい作業から現実逃避するのはやめて、AI製作に戻ろうかな。
立直と山にいる当たり牌の枚数と和了率の関係
今日は単発ネタをひとつ。

よく先制愚形面前聴牌をダマにする理由のひとつとして、「山に当たり牌がいなさそうだから」というのがあります。

また、最近だと山読みもけっこうクローズアップされてて「場況がいいから8mが山にn枚ありそう」みたいな表現がされることもあります。

従前のシミュレーションだと枚数は自分(先制立直者)から見て、見えてない当たり牌の枚数をベースに計算していますが、
その一方で、「山に当たり牌がn枚いるときの実際の和了率」というものは具体的なデータはまだないんじゃないかなーと思っています。(もしあったら二番煎じでごめんなさい。)

というわけで、今回は山に残ってる枚数に着目して、先制立直の和了率等の値を取ってみます。

集計条件は
・(準)先制立直である。つまり、他3人はリーチ状態ではないが、副露やダマ聴牌はしてるかもしれない。
・両面亜両面待ち(端寄り中寄りは問わない。)と、無筋カンチャンペンチャン待ち(端寄り中寄りは問わない。また片無筋待ちと両無筋待ちも両方集計対象に入れた。)の2パターンを調べる。
・見えてない当たり牌の枚数では分類しない。(データとしてはその分類も取ってあるけど、今回は使ってない。)
・リーチをかけた瞬間の巡目と当たり牌が山にいる枚数(=総枚数-場に見えてる枚数-全員の副露以外手牌にある枚数)で分類して、最後の局結果をカウントする。

(準)先制立直の仮定と端寄り中寄りは問わないの仮定についてはできるだけ母数を増やしたかったので、わりと広めの仮定にしておきました。
和了率の具体的な値よりは枚数ごとの比較ができればいいので、全部一緒くたにしてもまぁいいか、と。


というわけで以下に牌譜解析結果を載せていきます。

まずは両面待ちと無筋愚形待ちのそれぞれについて、山にいる当たり牌の枚数分布(山にn枚いる確率)を見ていきます。

まずは両面待ちから。
170307-01.png
9巡目リーチの場合、最頻値は3枚~4枚になってます。つまり、そのくらいの枚数、山にいることが通常ということですね。
2枚ならちょっと平均より少なく、5枚ならちょっと平均より多い。
確率はやや低い(5%くらい)ですが、1枚とか6枚のときもないわけではなさそう。
0枚とか7枚8枚はよっぽどのレアケースですね。

次に無筋愚形待ち。
170307-02.png
最頻値は2枚。
山にいない(0枚)と全山(4枚)もたまに起こる。


次は一番気になるところの和了率です。
良形の場合。
170307-03.png
当然ながら山に多く残ってる方が和了率は高いです。

最頻値あたりの山3のときと山4のときで和了率は7%くらい差です。
大きいと言えば大きいけど、戦術に影響が出るかどうかはちょっと微妙なくらいですね。

確か、両面14,69と両面36,47の和了率の差もそのくらいだった気がしますが、端寄りだからリーチとか、中寄りだからダマみたいな使い分けはたぶんあんまりないでしょうし。

ただ、山にいる枚数が少ない(と読める)時は影響が大きいです。
山1と山2の間は11%、山1と山3の間は20%とかなりの差です。

さすがに現代のデータの観点での読みレベル(天鳳位クラスの精度の高さならまた別かもしれませんが。)だと山にいる枚数が2枚も違うということはそんなにないと思いますが、平均と比べて1枚差くらい(と読める)ならちょくちょく起こり得そうな気がします。
和了率11%差なら局収支でいうと500点くらい違ってくるので、従前の押し引き表で言う、「ややリーチ有利」くらいなら覆りそうです。(まぁ両面待ちならだいたい大差でリーチ有利なので、そこまで悲観するほどでもないかもしれませんが。)

なお、全山(8枚生き)という恵まれたケースでも上がれるのは4回に3回しかないと。他家に全部流れる、もしくは追いつかれて先に上がられるということもそれなりに起こるということでしょう。

問題は無筋愚形待ちです。
170307-04.png
最頻値周辺の山1と山2の間、山2と山3の間は両面のときよりも差が拡大しています。(10%弱くらい差)
元の枚数が少ないからより山にいる枚数の影響を受けやすいということでしょう。

山にいる枚数の影響による差が大きい、ということはリーチ判断にも影響が大きくなりやすいということです。
シミュレーション上、愚形のみ手とかだと「ややリーチ有利」くらいなので、山にいる枚数が平均より少ない(できれば1枚以上差)と読めるケースについては判断がひっくり返ってダマにすることもある、ということかもしれません。

また、両面の時と違って、山0ということもたまに起こり得ますが、そのときの和了率は9巡目で15%くらい。
山0だと読めるケースは極端で、基本的にないでしょうが、場況もろもろ考慮して山0.5とか山1くらいしかいなさそうとかいうことはあると思うので、そういうときはまぁリーチは控えた方がよさそう(山1の和了率が27%しかないので)、というのがデータからも読み取れるかなぁと思います。

また、両面と無筋愚形で同じ枚数(例えば3枚山)の場合で比較すると、やや両面の方が和了率が高いようです。
これはおそらくシャボ和了率>カンチャンペンチャン和了率のときと同じような理由で、当たり牌が2種ある方が他家からすると降りにくいということだと思います。
後は、両面で3枚しか山にいないということは場に見えてる枚数(特に他家が切ってる枚数)が多いことが多く、自分の当たり牌が他家の不要牌になるケースが多いということもあると思います。

一方、無筋愚形待ちは後ひっかけになる可能性があるという点では(同枚数なら)両面より有利な事情になりますが、それよりは他家が降りにくい、使いにくいという事情の方が大きくて、両面の和了率の方が大きくなる、ということだろうと。


もっと露骨にわかりやすいのが和了時ツモ割合です。
170307-05.png
170307-06.png
当然、山0だとツモ和了の可能性は0なので、ツモ割合は0です。

一般に、山にいる枚数が多いほどツモ割合も高くなっていきます。
山にいるならツモりやすい、ということと、ツモはランダムだけど他家からロンは当たりそうな牌を避けて切ることができるということ、また山にいる=他家の手の内にないというのであれば「ない牌は切れない」という理屈でロン和了が減るという理由だと考えられます。

一般には無筋愚形待ちの方がツモ割合が低い(ロン割合が多い)というのは、後ひっかけになる可能性があるから、というのもありますが、それよりは単純に枚数が少ない効果でツモ割合が減るケースが多いためだと考えられます。


とまぁ、長々と書いてきましたが、今日の結論。
「場況は大事だよ(特に愚形)」

単発ネタのわりにはけっこうおもしろかったです。
染め手模様の打点
今日はもう一本、別のテーマを。

今の局収支シミュレーションだと、相手染め模様なら全部一緒くたにした打点分布から被和了時の打点を決定していますが、
ドラの種類とか、役牌ポンの個数とか晒していて確定しているドラの個数とかによって打点はかなり変わってくることが予想されます。

今日はそのあたりを調べてみます。

分類は
・親子ツモロン別
・ドラの種類(染め色か非染め色かも含む。)
・確定している手役数(役牌ポンの個数+表ドラ・赤ドラ枚数)

副露数とか染め色余りありなし別でも調べてみたのですが、思ったよりサンプル数が集まらなかったので、その分類はなしで。

170110-06.png

・基本的には確定手役数が多いほど打点は高い傾向にあるが、確定手役数0のときは例外的に打点高め。(おそらく清一色の影響と思われる。)
・ドラが染め色37のときが一番打点が高い。ただ、思ったほどドラの影響は大きくない。ドラが他色でもある程度打点はある。

確定手役数のところの分類を役牌ポンと確定ドラ枚数とに分けた方がよさげに見えるけど、まぁそこは今のところはいいか。
後は染め模様者が和了した時の手牌一色割合と清一色割合くらいとか。まぁそれも今はいいか。
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