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ワンチャンスと手持ち牌の危険度
今回の記事はワンチャンスについてです。

みーにんさんが取ったデータと北HAZさんの取ったデータがけっこう違う数値になってるらしいので、それの検証をしてみます。

↓元記事
http://meaningless777.blog.fc2.com/blog-entry-653.html
http://doraaka.exblog.jp/16179373/

○条件
・リーチ者が一人いる
・切る牌が無筋19・無筋28・無筋37である。
・一つ内側もしくは二つ内側が切る人から見て3枚見えである。
・そのとき、3枚見えの牌がリーチ者の現物ではない。
・3枚見えの牌の切る牌の手牌にある枚数で分類する。
・上記条件に当てはまったら分母にプラス1、そのとき、リーチ者の当たり牌であれば分子にプラス1

↓結果がこちら。
170623-04.png
「3枚見えの牌がリーチ者の現物ではない」の仮定が強めなので、母数がちょっと少なめでばらつきは出ています。

無筋19他力ワンチャンス(手0場3)以外はだいたいみーにんさんのデータに近い値が出ているようです。
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孤立字牌比較・1枚切れダブ東VS生牌三元牌
今日は序盤の孤立字牌の切り順についての話です。

東場の親で1枚切れのダブ東か、生牌の三元牌かどちらを先に切るべきかという問題です。

例のごとく牌譜解析によって各種数値を見ていきたいと思います。

○条件
・東場の親
・手牌に2枚見えダブ東が1枚と生牌三元牌が1枚ある(他の三元牌は持っていないものとする)。
・ダブ東を切った時と三元牌を切った場合で最終局結果(局収支・和了率・和了時平均点・和了時役牌刻子率)を見る。

↓結果がこちら。
170619-01.png
1巡目で該当するのはドラ表示牌が東(手持ち1枚と合わせて2枚見えになる)のケースなので、その部分は置いておいて、2巡目の数値で比較します。

明らかに差があるのは和了時役牌刻子率です。
ダブ東を残して刻子にして上がれる割合は3.0%なのに対し、
三元牌を残して刻子にして上がれる割合は4.6%となっています。
およそ1.5倍なので、役牌での和了重視なら三元牌を残した方がいいということでしょう。
それとも、打点重視なら役牌複合割合が3分の2になるが、その時の打点は2倍になるダブ東残しという使い分けだろうと思います。

その一方、局収支・和了率・和了時得点はあんまり芳しくない(そんなに差がない)です。
ふつうならダブ東残しの方が重なる確率低いのに和了率が上になっています。
おそらくこれは三元牌残しの方が相対的に悪い配牌である場合が多い(悪い配牌ほど、役牌の重なりを重視したい)ためだと思われます。
刻子にできてかつ上がれる確率は1%くらいしかないので、ダブ東か、三元牌かの選択という微々たる差はそういうサンプルの偏りとかそういうものの中に埋もれてしまうのであろうと。
愚形リーチVS1軒リーチと相手リーチの良形割合
今日はいつもと趣向を変えて、ふつうの追っかけリーチの話です。
自手が愚形聴牌に対して、シミュレーション等では相手良形割合は平均的な値(つまり60%くらい)ということを前提にしているわけなのですが、
面子によっては愚形のリーチをほとんどかけてこない相手というのもあり得る話です。

というわけで、相手の立直の良形割合が通常より上がると押し引きにどの程度の影響が出るのかを調べてみたいと思います。
そのためには、愚形立直VS良形立直と愚形立直VS愚形立直のそれぞれのデータが必要になるので、そこは牌譜解析から調べてみたいと思います。

○集計条件
・2軒目のリーチ者を自分として局結果を調べる。
・他二人は非リーチ面前
・1軒目のリーチが良形(三面張・両面・亜両面)か非良形(シャボ・カンペンチャン・単騎・その他)かで分類する。
・2軒目のリーチ(自分)はカンペンチャン待ち。(枚数・筋かどうかは問わない)
・2軒目のリーチは成立している(宣言牌がロンされなかった)

↓が牌譜解析結果
170620-02.png
対良形立直だと対愚形立直に比べて、9巡目で和了率5%減、放銃率7%増となります。
これを見て、相手の当たり牌の枚数が2倍弱は違う割には思ったよりは差が小さいなーと感じました。

では、具体的に自手が2600愚形聴牌(子VS子)だった場合、押し引きがどうなるかを見てみます。
初手切る牌の危険度は平均的な無筋2378の8%という数値を使います。
170620-03.png
降りた時の局収支が‐1400点あたりとするなら、たとえ相手リーチが100%良形だったとしてもまだ押しの方が有利ということになります。
他の降り有利になる要因が複数重なって最終的に降りることはあり得るかもしれませんが、少なくとも相手良形割合が高い、という1点だけなら降りる理由としては弱いのでしょう。
シャンテン数と一次有効牌枚数と局収支の関係
AI開発の課題の中で、4シャンテン以上だと枚数しか見てなくて、3シャンテンでも2択に絞り込むのに枚数だけを使っているという現状があって、
広さ(一次有効牌の多さ)と初手危険度の間を取り持つ指標が必要になるかと思ってこの2日くらい牌譜解析をやっていました。

他家の高打点仕掛けが入っているのに自手の都合(枚数)しかみないのはちょっと問題であろうと。
というわけで、シャンテン数と一次有効牌の枚数に対応する局収支を実測から取ってみて、そこから初手危険度指数(放銃率×放銃時失点の和)から差し引く…とかでなんとかうまいこといかないかなぁと。

それで牌譜解析をやったんですけど、毎順シャンテン計算と有効牌枚数計算をやるため、かなり時間がかかりました。
その結果がこちら。
左が巡目、上が一次有効牌枚数
集計条件は特になし(他家の挙動は無視)
170618-01.png
同じシャンテン数・巡目では一次有効牌枚数が多いほど局収支も高い傾向にあるようです。

ただ、取ってみたのはいいけれど、これを実際使えるかというとびみょうです。
この数値は何も条件を付けてないので、自手の手牌価値と等価になっていなくて、多くの場合は途中でベタオリに回ることが入っているためです。
ちょっと失敗でしたかね。(数値自体は無意味ではないかもしれませんが。)

そうすると4シャンテン以上と3シャンテンの手牌評価が手詰まり気味です。
初手危険度の評価と安牌(大体の場合、字牌)を手に残す場合の価値の評価とか。
うーん、どうしようか。

とりあえず今考えているのは、いったんこの問題は棚上げにして、前に進めて(再帰パート自分鳴き処理部分)、
AIを実際の牌譜にかけて、その結果をなにかしら頑張って分析して、打牌決定のアルゴリズムを決める、みたいな。
ものすごく行き当たりばったりでまるでできる気がしないなぁ。
分析するにしても方向性がないとどんな数値を出力すればいいのかわからないし。
牌譜の数も多いし、AIにかけるのも1試合当たりに時間が結構かかるから、無駄なことはできないし。

現状は少なくとも細かい押し引き判断(2シャンテン以下)についてはAIで実際の牌譜を計算させてディープラーニングっぽいことをやらせることは確定なので、それがうまいこといってからまた考えようか。(すごくてきとー。)
3シャンテン以上の押し引き、打牌候補選定だとディープラーニングっぽいのをやるのに再帰計算はかけないので、シャンテン計算と有効牌計算だけでまた2日くらい時間を食うんだろうけど、そこまででかいコストではないから試行錯誤でもなんとかならんかなぁ、と希望的観測。
先制両面ダマ4ハンを牌譜解析
昨日出題した先制両面ダマ4ハン手に絡んだ話題で、


シミュレーションではそこそこ大差で、リーチ有利になっているのですが、
170513-02.png
実測値の観点からもどちらが有利かを調べて、裏を取っておこうと思います。

集計条件はちょっと前にやった愚形立直のみのときと似たような感じ。
・自分子で両面ダマ聴牌で(どちらで上がっても)ロンで4ハン30符。
・両面の端寄り・中寄りは問わない。
・誰も動きなし(純先制状態)
・リーチの場合はリーチ宣言時に判定、ダマの時は毎順判定。
・最終局結果をカウントする。

↓結果がこちら
170513-01.png
リーチの方はそれなりに整合しているっぽいですが、ダマの方は実測の方がかなり上目の値になっています。
ダマシミュレーションはかなり過小評価をしているということですね。
とはいえ、まだ局収支ではリーチが有利そうですが、点棒状況が絡めばけっこうびみょうになってきそうです。

ダマシミュレーションが過小評価になっている原因として考えられるのは、

・1順当たり他家からロン率について、1副露の副露ロンと同等と仮定して計算している。
おそらく0副露ダマと1副露だと0副露ダマの方が上がりやすいと考えられる。(実際、和了時ツモ割合を見るとかなりダマシミュレーションの方が高くなってる)

・ダマにしていれば危険牌を引いてきてもメンツのスライド等で対処できるケースがそれなりにあり得る。

・ダマにしていれば最終盤の超危険牌を引いたときに降りることも可能。
(ダマシミュレーションの方はそれを反映してないので、放銃率が高い。)

・サンプル数の偏りの可能性。
場に安いとか誰かがすでに待ち牌を切ってるとか端待ち等で、場況がいいものほどダマにされやすいかもしれない。
(証拠があるわけではないですが。)

というわけで、ダマに関するシミュレーションはけっこう足元があやしいです。
このように実測との整合性をたまにはチェックしないといけなさそうですね。
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